企業情報

企 画 ・ 制 作 か ら 実 施 ま で 、 モ ノ づ く り + コ ト づ く り を サ ポ ー ト 。

会社名 SPEAKER & ASSOCIATES 
ホームページ Not afraid. SPEAKER & ASSOCIATES 
住所 愛知県春日井市角崎町 8-4-403 〒486-0943
FAX:03-6745-3364 
電話番号  
代表者名 西山 眞司 
設立  
従業員数 1名 
事業内容 モノづくり・コトづくり、企画・制作、生産・製造、
卸し・小売り、コーディネート・プロデュース、
bridge design storeの運営

[手がけたプロダクト例]
・ペアクリップ(hito/te/ashi)
・四季のクラッカー(さくら・あめ・おちば・ゆき)
・さくらのクリップ(河津桜・染井吉野・葉桜)
・シャン判(シャンパンコルクのスタンプ) 
今後の事業展開
ビジョン
ビジョン 20年、30年後も作り続けられ、世界中で愛されるモノ・コトづくりを。 
取引希望企業 ◆プロフェッショナルな技術をお持ちの日本の中小企業 

デザインプロデューサー 西山 眞司 

エージェントレポート
webサイトを拝見してはじめは「デザイン事務所の社長さんなんだろう…」という気持ちでお会いしたら大違い。ただデザインするだけでなく、デザインの採算をとってからロイヤリティをいただくという方式に驚きました。近年クリエイターの作品をいかに商業化することがよく議論されていますが、その解決法のひとつがここにあるのではないかと思いました。

(取材者:石川 香苗子) 

経営者インタビュー

貴社は「デザイン事務所」…ですか?
「普通のデザイン事務所」ではないと思います。
私たちのスタンスは企業から依頼された仕事をこなすことは原則やらず「自ら創造」します。
企画から開発、製造先を見つけ、卸し業や小売に至るまで、
全てのプロセスに積極的に関わります。
建築の計画から展覧会の会場構成、レセプションパーティーのフードコーディネートに
至るまで幅広い活動をしています。
だから、自分はデザイナーとは名乗らず、プロデューサーとかインテグレーターと
言っています。

例えば「四季のデザインクラッカー」は企画から全体プロデュース、卸し・販売まで
一貫して弊社で行っています。
このクラッカーは「さくら」「あめ」「おちば」「ゆき」・・
日本の四季や情緒などを描いたものです。
クラッカーの中には「さくらの花びら」や「雪の結晶」が印刷された紙が
入っていているのですが、愛媛の女工さんが一つひとつ丁寧に生産してくれています。
クラッカーを楽しんだ後も、さくらの花びらや雪の結晶がキレイなので特に女性の皆さんは
持ち帰られると聞いています。
持ち帰った後は、お財布に入れている人やフォトフレームの周りに貼ったり
するんだそうです。
他にはデザイン系の方に結構お使い頂いていたり、大学の文化祭や歓送迎会、
結婚式や二次会は勿論、引き出物やプチギフトとしても人気のようです。
弊社ではMoMAを中心に全国のミュージアムショップ、デザインショップなどで
販売されています。

海外への展開は国連認証が必要な危険物になるので非常に大変です。
ヨーロッパやアメリカ、中国、韓国、台湾、変わったところだとトーゴ共和国などからも
オファーを頂いており、国を問わず「日本らしいデザイン」と評判は上々です。
「四季のデザインクラッカー」ができた経緯を教えてください。
当初はとある美術館の方から「手頃な価格でレジ周りに置いて売れるものが作れないか」という話がありました。
数人の建築家やデザイナーを招聘し、私が作ったコンセプトをベースにアイディアを10〜20ぐらい考えてもらいました。
その一つに光りそうな原石があったので、それを自社プロダクトにした方がいいんじゃないかと思い、方向転換しました。

どんな思いで新しいデザインを作っているのですか?
既存製品や技術に対して「違った角度から見直す」という気持ちで作っています。
例えばPairclip hito / te / ashi (ダブルクリップ)のプロジェクトでは、「人が手を取り合って歩む」という全世界の人々が共通して持っている理想郷のようなものを、世界を子どもたちに提供したいという思いからスタートしたプロジェクトです。
ただクリップするでなく、「コミュニケーションが生まれる」クリップになればという願いがあり、例えば社内を回る書類、それがこのクリップで綴じられていたら「あ、可愛らしいクリップ!」「へー、これどこで買ったの?」なんてちょっとした会話が生まれると思うんですが、そこから日々のコミュニケーションが増えて行けば社内が明るくなると思うんですよ。
製造工程はとても大変で通常のダブルクリップの何倍も掛かりますから、価格は普通のクリップの比べ物にならないくらい高いですが、日頃使っているクリップより大切に使ってくださる。
ある人が「人に渡したくないね」って仰っていたんですが、これって「エコな気持ち」なんじゃないかと思うんです。
どんな思いで新しいデザインを作っているのですか?
今までの既存の製品に対して「新しいものを投げかけよう」という気持ちで
作っています。
例えばPairclip hito te ashi (デザイン ダブルクリップ)のプロジェクトでは、
「人と人が手を取り合って歩みよる」世界を子どもたちに提供したいという思いから
スタートしたプロジェクト。
ただ、クリップとして止めて終わりではなく、クリップがコミュニケートを産むように
したい。
総務の人が営業の人に資料を渡すとき「あれ、このクリップどうしたんですか?」
みたいな会話がちょっとでも生まれてほしい、そんな思いで作っています。
作る工程や費用は通常のダブルクリップの3倍かかります。
もちろん、価格も通常より高いです。
けれど、だからこそ日ごろ使っているクリップよりも大切にする。
それこそエコの気持ちなんじゃないかと思うんです。
貴社はデザインだけではないんですよね…どうやって形にしているんですか?
まず、製造元と販売元になってくださる企業を探します。
本当は全国放浪して探すのが一番いいんですが、そうしちゃうとお金が掛かり過ぎますし
続かないので今はインターネットを駆使して日々小規模で技術のある会社を探しています。
それと同時に他方でデザインを考えているのですが、
これもかなりスピードは速い方で・・一日一案はあると思います。

私たちはローリスクロングテイル+スピーディーな行動を心がけています。
例えば試作、今までの最速だと今日の明日で作ってくださった工場がありましたが、
こんなことが出来るのも全国にある町工場のネットワークをたくさん作ってきたから
ではないかと思います。
どうせやるなら、同時多発的に素早く新しいプロジェクトをすすめたい、ぱっぱとやりたい。
他が半年掛けてああだのこうだのってやるところ、
私たちは2週間もあれば充分出来るんです。
リスクを恐れない実行力とささっとやってしまう習慣がつけば、
そんなに大変ではないと思います。

中小企業の人たちってやっていることは驚くような精度で素晴らしいですが、
外へ打ち出す術を知らないんです。
だからこそ、それを適正に伝えるために私たちがデザインやプロデュースというカタチで
サポートするんです。

私たちは有名になりたいわけでも、賞がほしいわけでもない。
お金のためでもなくて、皆が楽しめるものづくりがしたいんです。
私たちも、現場で生産している袋詰めする人に至るまで、
皆がワクワク出来るモノづくりです。
そんな人が周囲の人を連れて行ったお店に自分が関わった商品が置かれていて
「これ、私が作ったんだよ!」なんて微笑ましい光景は本当に素敵ですし、
長く愛されるのではないかと思っています。
そんなモノづくりが町工場とともに世界に発信していければと考えています。
今、新しく取り組んでいるデザインはありますか?
たくさんありますが、直近だと「さくらのクリップ」です。
ゼムクリップに河津桜、染井吉野という日本を代表する櫻、
緑が美しい葉桜の三種類をデザインした新しいクリップです。
線の曲げは滋賀、塗装は山形、和菓子のようなパッケージは西東京という全てが
日本の中小企業で作られる予定です。
これもやはり、日本各地のものづくり企業のネットワークがあるからこそ
実現出来ることだと思います。

日本は不況ですが「500円1,000円」のマーケットは伸びているんだそうです。
皆さんそのくらいの金額なら案外ポケットからすぐに出してくれますし、
例え損をしたとしても「ま、いっか」って(笑)

私がプロジェクトを推進する一番のキーワードは
「日本のものづくり産業を復権させたい」ということです。
昨今、コストが合わなくなると生産をすぐ中国に出してしまいますが、
私たちはアンチ中国生産です。
コストを下げるためにやっているけれど、結局それは日本のモノづくりが死滅する原因にもなるし
何れ日本ではモノが何も作れなくなってしまうんじゃないかという危機さえあります。
だから日本の町工場とプロジェクトをたくさんしてそうならないようにしたいんです。

今別の商品が山形県で試作に入りました。
アッシュトレイですが、ちょっと面白いプロダクトです。
パッケージは三重県で作られる、これまたメイドイン「やまがた&みえ」です。
期待していてください!

こちらのオンラインショップでも販売していますので、チェックしてみてください。
オンラインショップ
Contac+ onlineshop
http://speaker.shop-pro.jp

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