企業情報

カーボンオフセットマネジメントの先駆者。日本の環境問題をけん引

会社名 株式会社スマートエナジー 
ホームページ 国内排出権マネジメントのエキスパート-「スマートエナジーグループ」 
住所 〒100-6005 東京都千代田区霞が関三丁目2番5号霞が関ビルLIAISON-STAGE霞が関A号室 
電話番号 03-3581-9060 
代表者名 大串 卓矢 
設立 1999年 
従業員数 19名☆登録技術スタッフ24名 
事業内容 GHGマネジメントに関するアドバイザリー業務
● CDMプロジェクト開発
● JI/その他の温暖化対策プロジェクト開発
● プロジェクトへの投資仲介/ファンド組成/補助金獲得支援
● 環境ファンド/排出権取引のファイナンス/アカウンティング
● 国内クレジット制度活用支援
● カーボンオフセット関連業務
● 環境関連企業M&Aコンサルティング
● 環境関連企業の海外への進出コンサルティング 
今後の事業展開
ビジョン
◆排出権取引市場の活性化と、排出権に知見の深い人材の育成に力をいれていきたいと考えています。 
取引希望企業 ◆排出権取引業者さま
◆排出権を買いたい大手企業の担当者さま 

代表取締役社長 大串 卓矢 

エージェントレポート
注目されている排出権取引事業。スマートエナジーさまがその第一人者とは知らず、お話を伺うと勉強になることばかり。世の中にない事業を先駆的にはじめ、国内へ広げていく先見性に驚きました。

(取材者:石川香苗子) 

経営者インタビュー

貴社の事業の特徴をお教えください。
排出権量取引事業として、国内でもっとも早く事業をスタートし
日本に「排出権取引」を広めてきたと自負しています。
1999年から排出権の認証、排出権ファンドの立ち上げ、
排出権の法的・会計的検討、制度の構築などを実施してきました。
私はもともと大手の監査法人におり、コンサルティング職を希望していました。
しかし、氷河期時代だったこともあって、監査部門へ行くことに。
その監査部門で環境コンサルティングをはじめたのがきっかけ。
1999年当時は、環境をビジネスにすべきだとかんがえていたのですが
なかなかうまくいかなかった。
環境報告書(企業の環境活動をまとめた冊子)の作成代行などをしていましたが、
CSR(企業の社会貢献活動)と勘違いされたり
企業フィロソフィーの構築コンサルティングと間違われたり…と
軌道に乗るまでは苦しかったですね。
そんな中、排出権という概念が登場し、1999年に排出権の監査をはじめて
ビジネスにしたところから飛躍がはじまりました。

また、国内クレジット制度の構築にも弊社は大きく貢献しました。
日本では、企業がCO2を削減しても、
排出権をもらうことができなかったので、政府や産業界、学会の先生などにお願いをして
CO2排出削減を認証する制度を作ってもらいまいした。それが国内クレジット制度です。
その際、制度への賛同者を集めることから弊社が実施しました。
2010年力をいれていくのは新事業「排出権取引市場」ですか?
そうですね。まずは「排出権取引市場」です。
排出権を取引する市場、というものが今までなく排出権取引企業に直接行くしかなかった。
そんな企業も乱立し、どこで何を買えば…というのがわかりにくかったんですね。
そこで、値段を一般的に公開することと、買いやすい場を提供することを目的としたのです。
なので、企業の排出権取引担当者と既存の排出権取引業者に対して、
排出権取引市場を広めていきたいと考えています。
すでに20社ほどの企業が参画を表明してくださっていますが
年内には50社ほどにまであげていきたいと考えています。

また、2010年度は「カーボン・マネジメント・アカデミー」にも力をいれたいと考えています。
CO2を減らす人材を日本各地に育てようという試みです。さまざまなセミナーを開催し、
今後2年間で1000人の人材を育てていこうと考えています。
シニア世代の方々を教育してプロフェッショナルにし、日本全国で活躍していただきたい。
今までまったく関係ない分野で活躍していた方が、勉強して、自社のオフィスを見たときに
「あ、ここもっとCO2削減できますね」
などコンサルティング的視点を持てるようになる。
すると、中小企業ではCO2が減り、大手へ販売することで利益となり、
コンサルタントは仕事も増え、もちろんCO2も削減されるという仕組みになっています。
この排出権取引事業の長い目で見た社会貢献とはどういった点になりますか。
すぐにCO2削減につながるわけでなく、関わる各企業にメリット
利益をもたらしながら長期的に草の根的にCO2を削減していく点でしょうか。
中小企業にとってはCO2を削減すると、大手企業に販売できて会社の利益となる。
いつでも換金できるものになるんです。つまりセカンドの価値が付加されます。
すると、排出権を買いたい、売りたいという人が増え、結果的にCO2が減る。

各企業に「CO2を削減すると企業として目に見えるメリットがあるんだ」という
認識を広めることで結果CO2削減につなげていきたいと考えています。
近年の排出権の傾向について教えてください。
排出権を提供するのは中小企業や大学で、買うのが大手企業といったところでしょうか。
多いのは地方のバラ園やラン栽培農家が作り出した排出権を
大手企業や電力会社が買うといったケース。
省エネ法も施行されますし
各地でボイラーの燃料転換によるCO2排出削減や、インバーター導入による
空調設備の自動制御でのCO2削減などさまざまな取り組みがなされています。
大学がCO2削減に取り組むケースも増えています。
削減量は数百トンから1000トンにまで及ぶことがあります。
中小企業にとっては大きな利益となり
「CO2を減らすと会社にとっても良いことが起こる」というように
草の根的にひろがっていけば良いと考えています。
貴社が大切にしていきたい点をお教えください。
営利目的の株式会社ではあるが、社会的企業であるというところです。
CO2を削減し、低炭素社会を実現するという1stプライオリティを保ちながら
人材、市場、制度という世間の人々が使っていけるインフラを整えていきたいと考えています。
常にパイオニアであり続け、何も整っていないところを制度や法律から作っていく。
パイオニア&エキサイティング&クリエイティブ&企画力−よくばりですが、
そんな人材が集まってくる企業として常に成長していきたいと考えています。

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