企業情報

カスタマイズで利用シーンを拡大。すべての人にトイレを

会社名 株式会社東京サンツール 
ホームページ 水を使わない「バイオトイレ」サンツールは
未来のこどもたちへ きれいな水と、きれいな環境をのこす 地球にやさしいトイレです
 
住所 〒167-0052 東京都杉並区南荻窪3-8-12 
電話番号 050-5531-1136 
代表者名 巖 真一 
代表者の座右の銘 すべては人である。

★人を助け、人と一緒に仕事をし、仲間で助け合うこと、これが中小企業にとってマストだと考えています。さまざまな人と助け合っていくことが強い土台になるはずです。 
設立 1970年6月 
従業員数 4名 
事業内容 ◆「バイオトイレ サンツール」の企画・開発〜販売、施工、設置までの
ワンストップソリューション
◆金属表面処理、切削工具製作
◆プレス金型(単型/順送型)部品、精密部品、検査治具の製作 
今後の事業展開
ビジョン
◆竹炭おがくずの開発
◆山奥にある神社・仏閣、工事現場など下水を引けない場所の提供
◆介護・災害時での活用
◆レンタルサービスのスタート
等の事業が進行中です。 
取引希望企業 ◆クリーンで匂いの少ないトイレを設置したい神社・仏閣
◆建築工事現場 

代表取締役 巖 真一 

エージェントレポート
社長の言葉の中には「仲間に助けてもらって」「仲間と仕事をして」という人を大切にするキーワードがたくさん溢れていました。多くの方々を助け、そして助けてもらえる人間関係を作って来られたからこそ、自分のしたい事業が実現していっているのではないでしょうか。社内・社外の人を大切にし、社会に貢献したいという想いを持つ。それが中小企業が永続的に成長していく鍵なのではないでしょうか。

(取材者:石川 香苗子) 

経営者インタビュー

今注目されているバイオトイレ。貴社の製品の特色とコンセプトをお教えください。
お客さまのご要望に応じて柔軟にカスタマイズできる点だと思います。
私自身も設計図を描けますし、木更津の自社工場でカスタマイズ加工も可能。
自社で組み立ても行っています。
通常の簡易トイレは工場で組み立てを行い、現地に運んで設置して終わりのケースが多い。
しかし、当社では部材だけ運んで、現地で職人さんの手で施工することも可能です。

バイオトイレを設置したい場所は、山奥やヘリポートと面積や立地に制限がある場合が多い。
組み立てた状態では輸送できなかったり、決まったサイズでは設置できなかったりします。
お客さまからの「現地で組み立てられないか」「もっとサイズを大きくしてもらえないか」
「コンパクトにできないか」という要望にお応えしているのです。

これが、導入できる場所、シーン、企業を増やし、より多くの方にバイオトイレをご利用
いただけるヒケツの1つとなっています。
どのような場所で使われているのですか?
トイレには水が必要ですから、トイレを設置するためには通常下水管が必要。
しかし、山中深く、下水管よりも下に位置する場所、屋外の臨時設備など
下水管を引くことができない場所には水洗トイレを設置することができません。
すると、旧式の汲み取り式トイレにするしかない。

そのような水を引けない場所でのトイレ設置に活用いただいています。
例えば、あららぎ高原スキー場、埼玉医科大学内ヘリポート、
アイシン精機の半田工場内にあるこども向け環境教育施設「エコトピア」など。
面白いところでは、高円寺阿波踊りの会場でも。
大勢の方に一度にご利用いただいても大丈夫ということが実証される機会となりました。
当社の場合、お客さまの半数は民間企業さま。ご要望に応じて値段・設計共に
フレキシブルにカスタマイズできる点が民間企業にご好評いただいています。
貴社は昔から屋外トイレなどの製造に携わっていたのですか?
いえ、まったく違います。父の代に創業し、金属加工業を主としていました。
もともとは椿本チェインなどへ納める、金型部品の製造がメインです。
1993年に私が継ぎ、既存事業の金属加工業に加えて新しい事業をと考えました。
やはり、金属加工業の将来に不安を感じていたことが大きかった。

私自身は、サンリオでハローキティのマーケティング・ブランディングに長年携わってきた
マーケティング畑の人間。新しいマーケットを作っていくことが専門なんです。
アメリカ支社では海外マーケティングも行いました。
その経験から得た重要なことのひとつは「キャラクターに命をふきこむこと」。
つまり、商品にストーリー性を持たせてブランド化することが大切ということ。

この経験を自社で活かせないかと、様々な展示会を周って見つけたのがこのバイオトイレ。
未開拓のマーケットや、まだ使われていない埋もれたニーズがあると考え、
手がけることに決めました。
今力をいれていることをお教えください。
明星大学の教授と、トイレ内にいれる新しいチップの共同研究に力をいれています。
おがくずより効率良く、乾燥・分解できる製品はないか。
今注目しているのは"竹炭"。分解や消臭効率・効能はおがくずよりはるかに良いんです。
ですから、竹炭でのかくはん・分解が実用化すれば、トイレの筐体(トイレの便器部分の
こと)を格段に小さくすることができます。すると、活用場所はさらに広がる。
なので、竹炭の実用化に力をいれています。しかし難点があって、竹炭が黒いこと(笑)。
かくはんして乾燥が進むと、粉じんが舞うことがあるんです。
衛生的に問題はないのですが、これが竹炭で黒になると、清掃も手間がかかる。
そういったネックを解消している最中です。

また、独自のマーケティングノウハウを活かした製品ブランディングも注力しています。
2008年から今のロゴデザインを導入し、ecoビジネス100にも選ばれました。
ゆくゆくは世界中で「サンツール」といえばバイオトイレのことを指すまで
認知度を高めていきたいと考えています。
今後、どのような事業展開をお考えですか?
介護、山奥にある神社・仏閣での活用、学校など公共施設での導入に力をいれていこうと
考えています。
水を引けないところ、下水管のない場所(山中や下水管よりも下の位置にある河川敷
などはトイレを置くことができない)、災害時などでバイオトイレは活躍するでしょう。
学校に設置すれば、災害時はもちろんこどもへの環境教育もできる。
このように、いろんなシーンで活用することができるのです。
現在、事業化に向けて検討中なのが「東京都の屋形船」。
実現すれば、お台場など河川のクリーン化に貢献することができます。
また、より手軽に、身近に使っていただくため2010年はメーカーとして
レンタルをスタートする予定。
工事現場など半年単位でご利用いただくケースにご活用いただけるでしょう。
「トイレに困っている方々にトイレを普及させたい」というのが私の想い。
この想いをモチベーションに事業を推進していきたいですね。

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