企業情報

落ちない、なくならないピアスキャッチ「クリスメラ」

会社名 株式会社Chrysmela 
ホームページ ピアス革命! クリスメラ 落ちないピアスキャッチ−「株式会社クリスメラ」 
住所 東京都港区海岸2-6-31 日建ビル3F 
電話番号 03-3451-9390 
代表者名 菊永 英里 
設立 2007年07月 
従業員数  
事業内容 ◆落ちない、なくならない「クリスメラピアスキャッチ」の企画・販売 
今後の事業展開
ビジョン
新しい製品を発表していきたいと考えています。 
取引希望企業 ◆クリスメラピアスキャッチを販売したい量販店など 

代表取締役 菊永 英里 

エージェントレポート
菊永社長は、小さい頃から着せ替え人形の服を自分でも作ってしまったというほど発明タイプの方。不器用な私にとってはとってもうらやましい…。そして、お父様相手に事業計画書をだしていたとはすごいです。その積み重ねが実った事業なのではないでしょうか。

(取材者:石川 香苗子) 

経営者インタビュー

創業のきっかけを教えてください。
24歳の頃、彼氏からもらったピアスをなくして気まずくなったのがきっかけです。
彼氏とけんかして「私じゃなくて、ピアスの金具が悪いんだ、はずれない金具を作ってやる!」と
宣言したところから始まりました。
そこから3年かけて開発を行いました。
高校時代からピアスをあけていたのですが、すぐなくしてしまって困っていたんです。
既存のもので良いものがないのなら、作ってしまおうと思い、自分で図面をひきました。
2005年夏に開発スタートし、ITベンチャーの役員秘書をやめて事業をスタート。
そこから、作ってくれる工場を探しに探して3年。
この1社がダメだったらあきらめよう、そう思っていたところ、引き受けてくださったため実現しました。
クリスメラピアスキャッチの特徴を教えてください。
まず、あらゆるピンの太さに対応すること。
あまり知られていないことなのですが、ピアスのピンはメーカーごとに違うんです。
0.7〜0.9mm台が中心で、修理屋さんにはおいてあることもあります。
しかし、どのピンの太さであってもきちんと留まること。
次に、さしこむだけで固定され、簡単にはずせること。だれでも簡単に使えるものであることです。
そして最後に、金属アレルギーに対応すること。私自身が金属アレルギーなので、
アレルギーが出にくい物質、加工しやすく変形しやすい物質を使用しました。
特別な技術を使用しているので、日曜金属協会8.3kgまでこのピアスキャッチで留めることが
できたと実証しています。

現在までに1.3万個販売しており、そろそろ1.5万個の販売を達成しています。
い一番売れるのはインターネットや宝石屋さん、雑貨屋さんなど。
2009年6月にはYUMAKOSINOデザインのピアスとキャッチがセットで販売されました。
2008年7月の発売開始から、2010年でちょうど2年になります。
完成にはかなり苦労されたのではないですか?
そうですね。あらゆるピンの太さに対応するためには0.01mmのずれも許されません。
また、クリスメラピアスキャッチの中には小さい中に9つの部品が入っています。
長野県岡谷市の技術が結集してできたものなのですが、岡谷市の精密機器部品工場7社が
ひとつひとつの部品を作り、ピンセットを使って手で部品を組み立ててできているものなのです。
もともと起業に興味があったのですか?
そうですね、高校のときから会社を作ろうと決めていました。
ですから、抵抗することなく、すんなり起業を受け入れることができました。
当時家でアルバイトを禁止されていたので、1個250円〜300円の収入になる内職をしていたんです。
来たデザインに沿ってアクセサリーを組み立てる仕事です。
その内職をコツコツやりながら、考えました。
1時間で1つ作ったら250円だけど、自分でデザインから作ったら2,000円〜3,000円になる。
付加価値をつけたら値段は高くなるんだ、そう思いました。
季節ごとにデザインを変え、トレンドを取り入れ、シーズンごとのデザイン展開をしました。
それが意外と近所でも評判となり、売れたんです。その時、自分の考えたものが価値として
認められる喜びを知りました。
当時父親が銀行員だったため、その頃から考えたビジネスモデルを父にぶつけるようになりました。
「アクセサリーでビジネスはどうだろうか」と。すると父は「ライフワークにはならないんじゃないか」と
いう答え。そこから、事業計画書をたくさん書いては、父に見せ、ダメ出しをもらうことの繰り返し。
だから、就職する時も経営者が何を考えて何をどう判断するかを学びたくてITベンチャーに入社しました。
総務、役員秘書、新規事業開発…とめまぐるしい忙しさの中でたくさんのことを経験させていただきました。
3年で独立しようと決めて当時から仕事をしていました。
何かしらの事業で独立しようと思っていたところに振ってきたのがこの事業。
「ああ、私はこれをやるんだな」と直感しました。そこからは、ブランディングやwebディレクションができたので、
コンサルティング業務を展開しながら、クリスメラキャッチを形にしていきました。
ただ、会社を大きくしようとは考えていません。最小限の人数でどれだけやれるかにチャレンジしていくつもりです。
ついつい事業を大きくしていまいたくなりがちだけど、本当に自分がしたいことはそれだっけ? と常に自問自答するようにしています。
今後の事業展開を教えてください。
これからも、常に何か新しいもの、自分がほしいものを世に送り出していくと思います。
大手が開発しないようなもの、デザインで勝負しないものという方針を決め、ニッチな分野でこだわり、
発明していきたいと考えています。
自分が欲しいものを作って、価値を認めてもらえるようなものを発明したいですね。

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