ペット関連商品製造・販売,津路薬品工業株式会社,社長インタビュー,企業情報掲載ページ。ビジネスマッチングの場として企業をアピールしています。プレジデントステージ。

観賞魚専門薬で50年。買って下さる方がいる限り作ることが使命

Tweet

会社名	津路薬品工業株式会社
ホームページ	観賞魚医薬品を50年以上創り続けています−「津路薬品工業株式会社」
住所	東京都葛飾区東四つ木1-13-19
電話番号	03-3694-5231
代表者名	高辻　義之
設立	1958年12月
従業員数	10名
事業内容	◆動物用医薬品の製造業および販売業 ◆観賞魚用水草の製造業および販売業
今後の事業展開 ビジョン	観賞魚を飼って下さる方を増やしたいと考えています。
取引希望企業	◆観賞魚用の問屋、スーパー、小売店、ホームセンターさま ◆教育関係の方、子どもたちの情操教育に力をいれたいとお考えの方

貴社の扱っている商品の特徴についてお教えください。

当社は日本で初めて観賞魚（金魚、鯉など）用医薬品の製造許可を取った会社です。
そして、観賞魚用医薬品を商品企画・製造から販売まで全工程を
一貫して手がける会社として日本ただひとつの会社です。
50年以上の歴史があり、お客さまがいる限り老舗として商品を守っていくことが使命と考えて
います。
全国各地にお客さまがあり、観賞魚用の問屋、スーパー、小売店、ホームセンターなどさまざま。

メインの商品はトロピカルシリーズという治療薬。
しかし、近年「金魚が病気になったら治療せず捨ててしまう」という傾向が強まっています。
なので長く大切に飼っていただきたいという想いの元、病気を予防するための水質管理薬に
力をいれています。アクア・シャイニングやリヴァイブといった商品ですね。
治療薬と水質管理薬の売り上げシェアは5:5にまでなりました。
本当はもっと観賞魚を大切にして欲しいので、病気になっても治療してほしいのですが…。

今、金魚を飼う家庭は少なくなっているように感じます。

そうですね。今ペットというと犬や猫、小鳥がメジャ−ですね。
60cm大の大きい水槽も少なくなり、小中学校でも飼わなくなりました。
以前はあちこちに池があって魚がいたもんですが、すっかり宅地になってしまった。
当社のある葛飾区やお隣江戸川区は金魚に関する歴史が古く、
江戸時代天保年間までさかのぼるとも言われています。
田んぼや池が多かったんですね。しかし、池をたたんですっかり宅地にしてしまいました。
最近では飼ったものを大きくなりすぎたなどの理由で川に放して繁殖させてしまうケースも多い。
病気になったら捨ててしまったりね、本当は大切に育てたら5〜10年位生きるものなんです。
丁寧に飼うコレクターもいて、やはりそういう方は上手に飼いますよね。
飼う人に愛情がなくなった、心に余裕がなくなったと感じます。
ペットは人に癒しを与え、人の気持ちをやさしくするもの。
ひとりでも多くの子どもたちにやさしい心を持ってもらえたらと思っています。

観賞魚業界にとって重要な貴社が、マーケットそのものを大きくするために取り組んでいることはなんですか？

日本観賞魚フェアにはもう28年も出展していますし、ペット用品工業会にも加盟。
全国各地の問屋さんもイベントを開催してマーケットを大きくしようと努力してらっしゃいます。
日本観賞魚フェアでは毎年、金魚すくいイベントや水槽ディスプレイ＆グッピーコンテスト、
金魚品評会なども開催。小さなお子さまに好評いただいています。
以前中国に行った時に印象的だったのが、小さな子どもが水槽の前に座って
何時間もずーっと金魚が行ったり来たりするのを眺めている。
昔の日本のようでした。こんな光景が日本の子どもたちにも復活したら…と思います。

ですから、観賞魚の問屋さんと協力して学校の理科の授業へ取り入れてもらうよう
掛け合ったこともあります。子どもたちの情操教育に役立てて欲しい。
一番大切にしたいことは、子どもたちに飼ってもらうことです。

今後力をいれていきたい事業について教えてください。

「力をいれていきたい」のは、本来の事業の主軸である治療薬の開発ですが、
お客さまの要望は水質管理薬の比重が高くなるはず。
その要望にもっともっと応えるべく、新しい薬品の開発をていねいに進めていきたいですね。
あたらしい問屋さんや卸先の開拓も進めたい。

今力をいれているのは「アクア・シャイニング」という水質管理薬と、
魚の毎日の健康をサポートし「抗酸化力」を高めて生命力が弱まることを防ぐ
「リヴァイブ」の2商品です。
より多くの観賞魚ファンの方に知っていただきたいですね。

長く会社を存続していくために大切にしていることをお教えください。

当社は私の兄が作った会社です。
ひとりでも買ってくださる方がいる限り、作り続けていくことが私たちメーカーとしての使命。
良いものを使う人が使いやすい値段で提供することが、製造業の大切にすべきことです。
だって、当社の品物がなくなるとお客さんは寂しがるじゃない。
趣味で使うものですから、使ってくださる方に喜んでいただくためにまじめに一生懸命取り組むことです。儲けじゃなくて、喜ぶものを提供していきたい。

当社は全員が金魚のために誇りを持ってやっています。
私がいなくても、社員みんなが良ければそれでいい。今は苦しい時期かもしれませんが、
伸びていく品物を作っていきたい。あと3年も立てばよくなるように、伸びるものを開発しています。
当社の製品は「どうしてもなきゃ!!」という必需品ではありませんが
"平和産業"でよかったと思うんです。今、人は自然に逆らって生きている。
そんな中、平和に貢献する癒し事業で世の中をやさしくできたらと思うんです。
天が与えてくれたと思ってこの仕事を一生懸命やるだけです。

Tweet