企業情報

インドの社会・政治・文化を知り尽くし日本企業の進出をバックアップ

会社名 株式会社サンアンドサンズアドバイザーズ 
ホームページ 日本とインドのかけはしとして日印への企業のビジネス進出をコンサルティング-「株式会社サンアンドサンズアドバイザーズ」 
住所 〒100-6510 東京都千代田区丸の内1-5-1 新丸の内ビルディング10F日本創生ビレッジ 
電話番号 03-3287-7360 
代表者名 サンジーヴ スィンハ(Sanjeev Sinha) 
設立 2008年 
従業員数 10名 
事業内容 ◆日本・インドの企業がビジネス進出する際のマーケットリサーチ・サポート・コンサルティングを手がけます。
*インドの市場調査・分析、マーケティング、市場進出に向けた事業戦略の企画・立案、
現地でのサポート・交渉などサービスは多岐にわたります。 
今後の事業展開
ビジョン
日本企業のインド進出を今以上に推進していきたいと考えています。 
取引希望企業 ◆インドに進出したい企業さま 

代表取締役社長 サンジーヴ スィンハ(Sanjeev Sinha) 

エージェントレポート
英語の話せない取材者は「英語、どうしよう…」とひそかに緊張しながら取材に臨みました。しかしそんな心配は杞憂。社長は流暢な日本語で、自社の日本における役割やインドの社会事情などを丁寧にわかりやすくお教えくださいました。経済成長著しいインドへ日本企業が進出するには非常に重要な役割を果たす企業になると思います。

(取材者:石川 香苗子) 

経営者インタビュー

成長著しいインド。日本とインドへ果たす貴社の役割をお教えください。
日本-インド間のビジネス構築を支援する役割を担っています。
日本企業がインドへと進出する際のコンサルティング、
逆にインド企業が日本へ進出する際のコンサルティングを手がけます。

日本国内の消費者市場が縮小する中、
新たなマーケットを求めてインドへ進出する企業が増えています。
インド現地の政治事情、州ごとの特色、インフラ事情、民族情報、法律調査等を行い、
どのような戦略で進出すべきか計画を企画・策定します。
さらに、強力な人脈を活かして現地の中央・州両政府とのアポイントメント取得や交渉、
現地での取引先獲得支援も行います。生活基盤を整えるためのサポートも行っています。

当社は元駐日インド特命全権大使や前駐インド日本特命全権大使といった強力なメンバーを
会長・顧問に擁し、私自身もインド工科大学の世界的な同窓会の代表を勤めるため
日印双方に太いパイプを持っています。
インド進出の際に重要な情報・マーケティングデータを提供することができるのです。
進出を希望する企業はどのような企業が中心ですか。
大手の製造業が多いですね。B to C分野ですと自動車、
B to B分野では大手機械メーカー、部品メーカーでしょうか。
製造業に比べるとIT分野の進出はまだまだ少ない。
それはITではコミュニケーションが非常に大切になるからです。言葉の壁が破れない。
いずれにせよ、"早いもの勝ち"感が強く、取りに行くなら今のうちだと思います。
日本の中小ものづくり企業からのコンサルティング依頼は多いですが、
海外マーケティングのノウハウが少ないように見受けられます。
その点はJETROと協力してバックアップし、2009年にはインドでセミナーを2回開催しました。

日本メーカーの製品はオーバースペックで現地の市場価格に合わないことも多いですが
自動車メーカー「スズキ」のようにインド現地に日本技術を持ち込んで現地生産することが
必要です。天然資源と若い人材が豊富なインドでは工場設備を格安に建設できる。
どの州にどのような政治的特色があり、どんな強みがあり、電力、水道事情はどうか。
そういった州によって異なる情報をおさえておく必要があるでしょう。
日本の中小企業がインドへ進出する際何を重視すればよいでしょう。
小規模でいいのでとにかくまず進出すること、そして現地に強い人材を持つことです。
中小企業に限らず、大手企業のインド進出をサポートする際もほとんど小規模進出。
現行の法律や社会情勢の永続は考えにくいですから、長い計画を作って進出しても意味がありません。
また、人口があまりにも多いので、日本でのマーケティングで重視されているユーザー調査は
あまり意味をなしません。正直、今のインドならあらゆる業種のマーケットが存在する。
変化が激しいですから、とにかく今のうちにまず進出すること。正直"早いもの勝ち"でしょう。
また、現地に人脈を持っていることも重要なファクターのひとつ。
現地の経済、外注先、仕入先などに詳しい人材とつながることができるかが鍵となります。
なぜなら、インドにも日本にも詳しい人間はまだまだ少ないから。
在印日本人は3,000人〜5,000人しかいません。そんな中、人脈や情報のない方が
インド任務を担当することになると生活に慣れることで精一杯になってしまいます。
現地に精通する日本人、もしくは日本をよく理解しているインド人を登用することが重要です。
これからのインドマーケットはどうなるとお考えですか。
まだまだ成長すると思われます。そして、日本と逆の特性を持つ国として活用できるはずです。
毎年9〜10%にまで及ぶGDP成長率はこの先20年間は続き、投資先としても魅力的です。
政治の変化も経済の変化も著しく、多様な民族・言語が集うインド。
今決まっている政治や経済の流れが成長に合わせて臨機応変に変わる可能性を秘めています。
また、国内に様々な文化、生活、考え方、民族、言語を擁しており、マーケットは大きい。
しかし、日本が持つような技術や投資力、資本力、財務力は圧倒的に足りません。

そこで力を発揮できるのがハイクオリティで均一な日本の技術。
今後シュリンクしていく国内マーケットに比べて、爆発的に大きな市場があると考えられます。
均一性、計画性が高く、変動の少ない日本と真逆の特性を持つインドだからこそ、
日本企業と補完できると考えています。
貴社の今後の事業戦略をお教えください。
日本とインド、双方の事情を良く知るプロフェッショナルの間では
双方が特性を補完しあうべきと熱い想いを持ってビジネス交流に取り組む者が多い。
その想いをひとつでも多く形にしたいと考えています。
日本企業にはインドがマーケットとして思い浮かばないことも多いようですが
なんともったいないことか。

日本にはグローバル化が迫られていますが、インドの多様性とスピーディな変動は
日本のグローバル化を促進することができるはずです。
国内市場が縮小し、コスト削減や海外企業との競争が叫ばれる日本企業。
多くの日本企業に、今のうちにインドマーケットへ参入していただくべく、
より認知度を高めていけたらと考えています。

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