企業情報

江戸の伝統文化をワールド・プレミアム・ブランドへ

会社名 株式会社プレミアム・ビジネス・パートナーズ 
ホームページ 日本から世界へプレミアムブランドを創り、発信する―「株式会社プレミアム・ビジネス・パートナーズ」 
住所 〒160-0022 東京都新宿区新宿6-7-22 エルプリメント新宿455 
電話番号 03-5367-8755 
代表者名 船津康史 
設立 2008年2月1日 
従業員数 3名 
事業内容 ◆「和財」事業
*日本が持つ豊かな資源、文化をプレミアム・ブランドとして
確立したいと考えています。
■伝統工芸・伝統芸能
■食文化
■アニメーション
■観光資源
を世界に発信していくつもりです。 
今後の事業展開
ビジョン
◆薬師寺プロジェクトを成功させたいと思います。
◆日本伝統工芸からオリジナルの"プレミアムブランド"を発掘・創造していきたいと思います。 
取引希望企業 ◆伝統工芸、アニメーション、食文化など日本オリジナルの芸能をお持ちの企業さま 

代表取締役 船津康史 

エージェントレポート
オフィスは新宿、一見ホテルかのような素敵な一室。社内には各地の伝統工芸がずらり。竹で一本一本作られた楊枝、印傳でできたiPhoneケース、現代の浮世絵作家が作った浮世絵…。伝統工芸を現代で使いやすいようにアレンジするという発想。日本発プレミアムブランドが確立すること、心から楽しみです。

(取材者:石川 香苗子) 

経営者インタビュー

貴社のメインビジネスをお教えください。
世界のプレミアム市場(各国が世界に誇る伝統的な企業、ブランド、製品の市場)で
勝負できるブランドやコンテンツを自分たちの手で生み出すことです。
そのために、日本の持つ3つの文化を重視していきたいと考えています。

1つは伝統工芸・伝統芸能。
例えばバーバリー・チェックは日本の歌舞伎の紋をいくつか重ねたものですし、
ルイ・ヴィトンのモノグラムは鹿児島県の手裏剣にヒントを得ています。
世界が経緯を評する日本の伝統工芸が、まだまだ全国各地に埋もれている。
世界のスーパーブランドの創業者は、日本の江戸時代の文化をウォッチしているんです。

2つめは食文化。
今クロマグロの規制が話題になっていますが、寿司、ヘルシーといって
世界は空前の日本食ブーム。これはまだまだ続くでしょう。

そして3つめはアニメーション。
日本のアニメの中で今最も世界で売れているのはピカチューだと言われています。
それに続くのがドラえもん、キャプテン翼。日本のアニメはスタジオジブリを筆頭に
ストーリーの緻密さもイラストの細やかさも群を抜いている。

こういった、世界的に付加価値を持っている人・ものにビジネスの場を提供することが
当社の使命です。
もとは金融系ご出身とか…設立背景をお教えください。
はい。現在の仕事とはまったく異業種の投資銀行におりました。
今のみずほ銀行の前身で14年、地場の中小企業〜地銀・信金、債権まで幅広く担当しました。
その後クレディ・スイス・ファースト・ボストンという投資銀行にて
M&Aやコーポレートファイナンスに携わりました。
毎月のように海外に赴き、文化に触れる機会を得ました。
クレディ・スイス・ファースト・ボストンは
アメリカ系文化とヨーロッパ系文化の融合した投資銀行。
両方の文化を数多く触れることができました。

日本の上場企業のトップはビジネスの話しかできないのに対し、
ヨーロッパの歴史ある大手企業のトップは、まず文化の話から入る。
ここに大きな価値の違いを感じました。
私自身も、自分が日本文化を知っているようで知らない。

そこで、日本のプレミアムブランド、世界に誇れるブランドを知ろうと
スイスにファンドを持つファンドマネージャーにリサーチ。
「プレミアムファンド」
(BMW、ポルシェなど世界の由緒あるブランドで形成される投資ファンド)に
日本の企業は入らない、ということがわかったのです。
それは大きなValue(価値)の差があるから。

1つはPremium Value。
世界のプレミアムブランドは皆利益率が2桁台だった。
BMWは利益率25%をたたき出します。
しかし、日本が世界に誇るトヨタや任天堂はどうか―残念なことに1桁台なんですね。
そして2つめは、Emotional Value。
各国の誇りとして、精神的な価値のあるブランドだということです。
世界で強い日本の製造業には、日本人の"精神的誇り"にまで高まっているブランドは少ない。
だから、プレミアムブランドにはなり得なかったということ。

せっかく日本には古来伝わる伝統文化が息づいている。
世界のプレミアム市場で闘えるコンテンツを生み出したい、そう考えたのです。
なるほど…しかし、プレミアムコンテンツは価格が高く、買いにくいイメージがありますが。
そうですね。製品特性からしても、大量に作ることはできません。
なので、「ファン」を作り、製品ができるまでの「ストーリーテリング」を行う。
これが重要です。要は、製品ひとつひとつに"うんちく"をつけるんですよね。

例えば実印。これは通常の印鑑と違い、どこが上かわからないようになっています。
なぜなら、契約書などに印鑑を押す際「本当に押していいか」印鑑を見つめて確認するため。
ヨーロッパの万年筆も同様です。あえてペン先がどちらかわからないデザイン。
「本当にこの書類にサインして良いか」を見つめて自分自身に問い直すためなんです。

そんな「ストーリー」がひとつひとつの製品に息づいていることが
ファンを作る第一歩なのです。
現在進行中の、大きなプロジェクトはありますか?
株式会社香雅堂と手がける香炉や、
200年以上続く鼈甲(べっこう)の老舗、大澤鼈甲と取り組むメガネ、
浅草印傳(鹿の革に漆で模様をつけた革の伝統工芸品)老舗とコラボしたiPhoneケース…。
これまでも現代と伝統工芸品をうまく組み合わせた様々な製品を産み出してきました。

2010年取り組むのは、世界遺産、奈良の薬師寺とのプロジェクト。
遷都1300年にふさわしいプロジェクトになりそうです。
敷地内の350坪の家屋を1年間借りきり、食×アート×邦楽をコラボレーションした空間を
デザインしていくつもりです。
今後の事業展開をお教えください。
今後は、2010年に取り組む薬師寺プロジェクトのようにインターネット販売だけでなく
リアルな場でプロジェクトを補完していければと考えています。
また、立原位貫(いぬき)先生による「浮世絵の復刻」にも力をいれていくつもりです。
日本の浮世絵文化はどうしても原画主義になりがち。
そこを、江戸の顔料(紅、藍、露草など)を使って現代版浮世絵として復刻して
価値を高めていければと考えています。

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