企業情報

ミシュランガイドで2つ星。江戸文化漂う、美しい和のホテル。

会社名 庭のホテル 東京(株式会社UHM) 
ホームページ 「庭のホテル」〜江戸情緒と歴史が漂う、東京・神田・三崎町。美しい庭園と和の趣く部屋でゆったりとおくつろぎください〜 
住所 〒101-0061 千代田区三崎町1-1-16 
電話番号 03-3293-0028 
代表者名 木下 彩 
設立 1935年(昭和10年) 創業
1950年(昭和25年) 「東京旅館株式会社」として設立
1972年(昭和47年) 社名を「株式会社東京グリーンホテル」に変更
2009年(平成21年) 社名を「株式会社UHM」に変更
2010年で創業75年を迎えます。 
従業員数 110名 
事業内容 東京・水道橋において2つのホテルを運営しております。

庭のホテル 東京
東京グリーンホテル後楽園

*「庭のホテル 東京」は緑あふれる中庭を配し、都会の中の心安らぐ「庭」を目指して2009年5月18日グランドオープンいたしました* 
今後の事業展開
ビジョン
「ライフスタイルにこだわりのある大人が選ぶホテル」

という位置づけを確立し、あらゆるお客さまからご支持いただけるよう、人間味あふれるおもてなしをしていきたいと考えております。中でも、グリーンホテル時代から30余年リピートしてくださっているお客さまや、日ごろの忙しさから解放され疲れを癒したい女性のお客さま、また、
大人のライフスタイルに憧れのあるお若い方にもお越しいただけたらと考えております。

日本に遊びにいらした外国の皆さまにもおくつろぎいただけることと存じます。 
取引希望企業 ◆あらゆる企業・団体さま
※ご出張の際や、社内研修・会議・会食などでお気軽にご利用いただければと存じます。 

代表取締役社長 木下 彩 

エージェントレポート
目の前を通るだけで、そのたたずまいに息をのんでしまう緑あふれるエントランス。
黒を基調とした外観と木や石の自然のぬくもりを活かした配色のロビーはこの一区画だけ別世界へ来てしまったかのよう。
東京駅から電車で7分揺られるだけで、和の空気と現代のライフスタイルを両方愉しめる大人の安らぎ空間へと到着します。
神保町・お茶の水・神田にほど近い水道橋、三崎町。編集部も位置するこの土地に、由緒正しい文化と歴史があることを初めて知り、感慨深く思いました。


(取材者:石川 香苗子) 

経営者インタビュー

エントランスから和の趣を感じます。”こだわり”をお教えください。
現代のライフスタイルの中に、歴史・伝統、日本の情緒を活かした空気を取り入れ融合させている点でしょうか。

当社は水道橋・三崎町地域での旅館経営から始まり創業75年を迎えます。2009年「庭のホテル」をグランドオープンさせるにあたり、改めて三崎町の歴史を調べました。すると、実はなかなか知られていないのですが、由緒正しい歴史ある土地だということがわかったのです。


そこで、日本文化あふれるこの土地を存分に活かそうと思い立ちました。
日本らしさや良さを、現代のライフスタイルの中に取り入れ、都会のくつろぎ空間を演出することにこだわっています。
また、私自身が女性ということもあり、内装デザインも女性の方にお願いして細かい部分まで心配りをしたつもりです。
中庭に豊かな緑と水の流れを配し、明るい木目調の内装や枯山水を思わせる壁面装飾、江戸の細い路地にある行灯のような廊下のあかりなど、内装にもこだわっています。

もちろん、ご宿泊いただくお部屋にも和の要素を取り入れました。
窓にはやわらかな陽の光を活かせる障子、和紙を使用、ベッドのヘッドボードも和紙を使ってデザインしました。各部屋備え付けのデスクも日本の伝統的な意匠である「ちぎり」を採用しています。急須には南部鉄器を、茶筒には江戸女性が着るきものの小紋を思わせる和柄、TVやPCなどの配線は部屋のイメージを損なわないようにすべて隠してあります。
部屋の構造も土間や玄関を思わせるつくりにこだわりました。

一方、ベッドやアメニティ、バスグッズなど現代のライフスタイルや癒しに欠かせない要素はそのまま残し、当ホテルならではのこだわりを加えました。
例えば、ドライヤーはお客様へのプレゼントのようにベルベット素材の巾着でパッケージングし、歯ブラシは同部屋のお客様と混同しないよう黒と白の2色をご用意。また、脱衣所に木で編んだような脱衣かごを用意し、オリジナルのヘアケアグッズボトルを手配するなど、細かな工夫を数々ご用意しています。

他にも語りつくせないほどこだわりがありますが、ぜひ一度ご覧いただければと思っております。
創業75年とは驚きました! 貴社の歴史をお教えください。
そうなんです。
当ホテルの歴史をひもとくと、昭和10年にまでさかのぼります。
わたくしの祖父が「森田館」(現在の当ホテルの場所)、「旅館 佐々喜」(千代田区神田淡路町、旧東京グリーンホテル御茶ノ水の場所)という旅館を開業したことから始まります。
昭和25年には会社化し、わたくし自身はこの「庭のホテル」の地で幼少時代から育ちました。近くには従業員向けの寮もあり、当時から今に脈々と受け継がれる人間味あふれるあたたかな接客を肌身に感じて育ったように思います。

昭和40年代に入ると高度成長期の影響もあり、ビジネスホテルのスタイルへ転換を決意します。
それが「東京グリーンホテル」です。「東京グリーンホテル 水道橋」「東京グリーンホテル 淡路町」(後に「東京グリーンホテル 御茶ノ水」に名称変更)「東京グリーンホテル 後楽園」と3店舗を展開し、当時から現在にいたるまで長期に渡りリピーターとなってくださるお客さまも少なくはありません。
その後祖父のあとを継いだ父、母が亡くなり、わたくしが4代目として継ぐことを決断。
第3創業期とも言いましょうか、5〜6年の歳月をかけ、「庭のホテル」としてまったく新しいコンセプトのホテルとして生まれ変わったのです。
代々、水道橋”三崎町”での経営。地域特色はなんですか?
神保町やお茶の水、神田にフォーカスされ影をひそめがちな三崎町ですが、実はとても由緒ある歴史ある町なのです。特に、文化的背景は特筆すべき点です。
現在の地名に残る「三崎町」。これは、元々は遠浅の海に突き出た岬のような場所だったことに由来すると言われています。明治時代にはその名をとった「三崎座」をはじめ三崎三座と言われる三つの劇場ができ、文化のメッカとして栄えました。芝居・義太夫・浄瑠璃・能などあらゆる芸能がこの水道橋、三崎町の地で発展したのです。隣接する「猿楽町」の「猿楽」とは「能楽」の前進の芸能のことをさします。
三崎稲荷神社は12世紀以前に創建され現代まで残存しておりますし、今でも近くに宝生能楽堂や錦華小学校、カトリック神田教会など名所旧跡が存在しているのです。
三崎町で生まれ育ったこともありますし、より多くの方に水道橋の文化の馨りをお届けしたいと考えております。
貴ホテルのサービスコンセプトをお教えください。
「日本的なおもてなしの心をさりげなく」
をテーマとしております。江戸の心意気を残した「さりげない粋なサービス」を心がけています。文字通り寝食を共にし、30年勤め上げたような従業員もいる旅館から出発している当ホテル。マニュアルではない30年来のリピーターを作る心のこもったおもてなしにこだわりを持っています。

従業員のマニュアルを超えたサービスを活かし、居心地のいいぬくもりのあるホテルにしたいと考えております。自宅に帰ってきたような安心できる空間を提供し続けられることによって「お客さまと共に成長させていただく」ホテルになっていけると考えています。
”江戸しぐさの会”など催しが印象的ですね。
はい。江戸の良さをお伝えするイベントを企画実施しております。
2009年11月には「醤油をつけずに食べる江戸前寿司」をいただく「江戸馳走の会」を開催、2010年1月は越川禮子先生による「江戸しぐさの会」を開催予定です。「かさかしげ」「こぶし腰うかせ」など、江戸の町方のリーダーたちが、お互いに心地よく暮らせるようにと人づき合いの心構えを形にして築き上げた「江戸しぐさ」を伝える会となっております。

今後も、伝統芸能である文楽(人形浄瑠璃)や能の教室、日本酒の会などなど当ホテルのコンセプトを活かした催し物を開催していきたいと考えています。また、ホテルだからこそ、カルチャーを学ぶだけでなく、お料理をご提供することで五感をフルに動かしていただける、そんな企画もご用意してお待ちしております。
今後、このホテルをどんな方に広めていきたいですか?
男女を問わず、自分のライフスタイルにこだわる大人の方に選ばれるホテルへと昇華していきたいと考えております。

当ホテルの前身の頃からごひいきにして下さっている方々はもちろん、仕事をがんばる働く女性の方同士、またはお一人での癒しにもご利用いただければと思っております。
また、「東京でホテルと言えば『庭のホテル』」「日本に来たら『庭のホテル』」とおっしゃっていただけるよう、外国からお越しの皆さまへもPRしていきたいと考えております。

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