企業情報

ケータリング事業のさきがけ、20年以上前から展開

会社名 株式会社エミーズ 
ホームページ ケータリング(仕出し)、パーティー料理・宅配弁当、貸し切りパーティールーム・貸切パーティー会場-株式会社エミーズ 
住所 〒171-0022 東京都豊島区南池袋2-24-7 MKビル2F 
電話番号 03-3986-0277 
代表者名 清水 恵美子 
設立 1984年10月 
従業員数 30名 
事業内容 ケータリング・パーティー料理・お弁当宅配・パーティールーム・パーティープロデュース・挙式(牧師派遣)・パーティー小物の販売・FC事業 
今後の事業展開
ビジョン
 
取引希望企業 ◆ケータリングを使いたい企業さま 

代表取締役 清水 恵美子 

エージェントレポート
26、27年前から事業をされていたと聞き、大変驚きました。私の生きてきた時間と同じだけ経営を続ける。並大抵のパワーではないと思います。そのヒケツを詳しくお伺いでき、非常に参考になりました。

(取材者:石川 香苗子) 

経営者インタビュー

貴社の事業を教えてください。
ケータリング事業を古くから展開しています。
ホテル・ビュッフェスタイルのパターンと、オフィスで行うような使い捨て容器を使用した簡易なパーティースタイル
と2種類提供しています。
特徴としては、ベジタリアンのメニューを提供したり、ピンチョス
(ピンにさして手軽につまめるケータリング)系のメニューに
力をいれたりしている点でしょうか。
近年では、立食で召し上がるスタイルがほとんど。大切なお話や商談をしながら
食事をするので、手にとって食べやすいフィンガータイプのケータリングは
非常に人気があります。

とはいえ、2008年のリーマンショック以前と比較すると、企業関連のパーティーは3割ぐらい下がってしまいました。
ですから、気軽に手の届く1人当たり1,500円ほどで提供できるプランを商品開発しています。
会社を始めてかなり長いのですか?
はい、33才の時に起業したので、もう26〜7年になります。
私はもともと不器用で、そろばん、縫い物、タイピングなど手先を使うことが非常に苦手でした。
大学3年生の時に学生結婚し、都内の大学から遠方の土地へ移ることになります。
22才で子どもができ、当時としては金銭的に余裕のある暮らしをさせていただいたので
皆にうらやましがられました。
しかし、そのうち、外の世界で自分の生きがいを見つけてチャレンジしてみたいという気持ちが
非常に強くなり、24才で自立して実家が経営する小料理屋に戻りました。
当時は女性の就職口がなく、迷って生命保険の会社で営業職になります。
電話をかけるにも、会社の電話器に10円をいれて使っていました。名刺も、販促ツールも自腹で買う。
子どもを抱えながら非常に苦しい時期を過ごしました。
昼営業をし、夜は実家の営業を手伝うという生活。
マジメにこつこつ取り組み、少しでも移動時間を短く、必ず情報を取って帰るなど努力した結果、
全国3位にまでなりました。次に、損保の会社へ移り、その会社として都内初の女性営業社員として
採用されました。
男性に「清水はウィンクすれば契約が取れるからいいよな」なんて言われ、悔しい思いをしたこともあります。
そこでも全国で7〜8位になりました。
当時女性は地位か低く、だからこそなんとしても自分の事業をやりたいと考えていました。
「女性が会社なんて…」と、笑われることも多かった。
営業で稼いだ給料を貯め、不動産や株を買って資金を作り、今の事業をスタートしました。
すごいですね! 当時の女性起業家は非常に珍しかったんですね。
そうです。ですから、時代に先駆けた新しい事業を次々に手がけていきました。
今当社のあるこの地は、父が小料理屋を開いていた土地なんです。
2人で半分ずつ資金を出して、ビルにした。
そして、1階をレストランにしようと「カフェバー」をはじめました。
カジュアルレストランのスタイルで、おしゃれで食事もでき、夜はお酒も飲めるお店でした。
TV番組「トゥナイト」に取り上げられたこともありました。
その後、ニューヨークで「シルバーパレット」が流行っていると聞き、すぐに視察に行きました。
行ってみるととても素朴で、地元の奥さんたちが2人でこじんまりと開いているデリカテッセンの風情。
オシャレな瓶詰めや、ケータリングを売り出していてとても素敵だったんです。
これを日本に持ち込んだらスゴいことになる、と考え、東京に戻って早速スタートしました。
その事業が今のエミーズの前身です。
もともと営業畑なので、どんどん攻めて行くことが好きなんです。
はじめは練馬でスタートしたのですが、オフィスのない住宅地で始めたためうまくいきませんでした。
その後、この池袋でスタートして大ヒットさせることができました。
長い事業経営の中では、景気の苦しい時期もあったかと思いますが、乗り切るヒケツを教えてください。
シンプルですが、数字をよく見ることだと思います。ダメなところはどこなのかシビアに見る必要があります。
中でも、大きなポイントは2つあります。
ひとつは私情で人を雇用してはいけないということ。一見アメリカナイズされた考え方のように見えますが
非常に大切なことです。経営者も、温情で不必要に長く雇用してしまう場合があります。
しかし、甘えてはいけないと考えています。きちんと、有能な人に気持ちよく活躍してもらえる場を提供することが大切だと考えています。
もうひとつは、ひとつひとつの作業を必ずマニュアル化すること。そして、どんな素人でもできるような仕組みにしておくことが大切です。時には自分が厨房に入ることすらありました。
広告や電話帳、パンフレットだけでは集客が厳しい現在、インターネットでのオーダーを活用して厳しい時期を乗り越えました。現在は、SEO対策も功を奏し、「ケータリング」のワードでGoogleではNo.1、Yahoo! でも1ページ目に登場しています。
今後の事業展開についてお教えください。
まずは、通販部門を強化し、ビンに入ったピクルスなどの販売に力をいれていきたいと考えています。
実践女子大 食物科の管理栄養士の学部で食を学んだ事もあり
身体に優しい無添加の食を提供したいと言う思いが強いのです。
また、スペインのバルを展開しているので、そこでピンチョススタイルをより一層広めていきたいですね。
仕事ってマイナスのことも多いし、順調にいかないこともあります。
しかし、ちゃんと考えてきちんとやれば道は開けます。
見栄を張らず、こつこつ堅実に経営していけたらいいですね。

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