企業情報

山陽プレス工業の提案する“美しいものづくり”とは?

会社名 山陽プレス工業株式会社 
ホームページ 技術と生活をコーディネートするテクニカルバンク 
住所 東京都北区滝野川6-12-4 
電話番号 03-3916-0651 
代表者名 檜垣 昌子 
設立 昭和38年 
従業員数 50名 
事業内容 1.精密プレス金型の設計および製造
2.OA機器・光学機器・自動車・装飾品・建築部品
3.新素材・フィルムの加工
4.アッセンブリ
5.自社製品(SUNS事業)の製造販売 
今後の事業展開
ビジョン
長年の研究成果として確立されたドライプレス加工及び「日本ドライ加工振興会」の発足に伴い、多くの企業様に環境保護を第一に考えたドライプレス加工の認知を広めて参ります。 
取引希望企業 従来のプレス加工から環境に優しいドライプレス加工に切替をお考えの企業様 

取締役社長 檜垣 昌子 

エージェントレポート
もともとは昔ながらのプレス屋さんで、女性代表が非常に珍しい上に、ご就任当時は多忙を極め、必死だったと伺いました。女性向けの自社製品展開も女性ならではの発想で、そのお考えは会社の枠を出て日本、世界にも目を向けた環境に配慮したプレス加工を開発されました。留まることのないバイタリティをお持ちの檜垣様。これからも日本の製造業の未来を支えて行くのだと思います。

(取材者: 中嶋 孝昌) 

経営者インタビュー

貴社の事業内容と特徴を教えてください
当社は昭和22年の創業し、光学機器やカメラ等を主体とする金型及び精密プレス加工を得意としており、他にも食品関連や半導体・医療等、様々な業界の企業様と長年培った技術によって独自加工法を確立いたしました。より早くより正確に高品質な製品をお客様にご提供し、環境に配慮した加工を用いることで、世の中に当社ならではの付加価値を見出しております。
ドライプレス加工を生み出すことになったきっかけとは?
以前、沖縄のサンゴ礁を見たときにあまりの壮大な景色に心を奪われました。それから数年が経過し、あらためて沖縄へ足を運んだとき、あまりの景色の違いに愕然とした時から、「環境」というものを真剣に考えるようになりました。もともと製造業は工業用油や洗浄剤等を多く使用し、環境に悪影響を及ぼしてきました。明確な国の基準は存在しているのですが、環境に悪い油や洗剤を使用していることに変わりはありません。そうした中で、どうすれば環境に優しく、環境を守れるのか考えた結果、潤滑油や洗浄剤を一切使用しない「ドライプレス加工」を開発するに至りました。
潤滑油と洗浄剤を使用しないプレス加工が可能なのでしょうか
加工する製品の金型に特殊な皮膜を蒸着させることで、金型表面にとても滑らかで、硬質な皮膜を作り、潤滑油を使用せずに摩擦を軽減させ、加工する方法をとっております。潤滑油を使用しないため、溶剤や洗浄剤による加工後の製品の洗浄工程がなくなり、廃油処理等の、環境負荷要因を軽減することができます。開発当時は耐久性に脆く、量産対応が困難に思われましたが、現在では板厚0.6のアルミであれば5万個の量産対応が可能になりました。その技術はまだ進化する余地が大いにありますので、今後益々精度や性能を上げていくことでしょう。
新しい技術を持ったことで今後の目標はありますか
ひとつはドライプレス加工を多くの企業様に導入していただき、環境に配慮した加工法を世の中に定着させていきたいと思います。安易なことは言えませんが世界規模で環境問題が取りざたされている昨今において、ドライプレス加工のような方法は今後伸びていくと考えており、価格の部分で他社・他国に逃げていった仕事も戻ってくる可能性があると考えています。また、当社で製造している「SUNSカードケース」はすべて自社のドライプレス加工によって加工がなされており、より多くの方々に使用していただくことで、興味を持っていただけたらとも思っています。

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