企業情報

ジグソーパズル一筋33年。豊かな時間を演出

会社名 株式会社ビバリー BEVERLY ENTERPRISES INC. 
ホームページ ジグソーパズル、カードゲーム、ラバースタンプでアナログ時間を演出-株式会社ビバリー 
住所 〒104-0061 東京都中央区銀座8−10−6 銀座MEビル 
電話番号 03-3572-4972 
代表者名 神下 英輝 
設立 1977年2月23日 
従業員数 30名 
事業内容 ◆ジグソーパズル、トランプ・カードなどゲーム、キャラクタースタンプなど玩具の企画・製造・販売 
今後の事業展開
ビジョン
◆現代の皆様にジグソーパズルがより身近なものになるよう、新しいシーンでの使い方を提案していきたいと考えています。 
取引希望企業 ◆幅広い種類のパズルやおもちゃを扱いたい雑貨店、ホームセンター、家電など量販店さま 

代表取締役社長 神下 英輝 

エージェントレポート
通していただいた会議室には、ステキな絵画が…と思ったら大きなジグソーパズル。様々なキャラクターのパズルや、チューインガムの形をしたトランプなど遊び心満載のアイテムがずらり。常に考え続けているからこそ数多くのアイデアが出てくるのだと感じました。

(取材者:石川 香苗子) 

経営者インタビュー

早速ですが、おもちゃ業界で「パズルに特化している」のは珍しいですよね?
そうですね。
確かにジグソーパズルで特化しているのは珍しいかも知れません。
しかし、バンダイさん、タカラトミーさんといった2大メーカー以外は
中小で特色のあるメーカーが多いんです。

ジグソーパズルを扱うメーカーで言えば、20年前のパズルブーム時には20〜30社まで
増えたのですが、現在はジグソーパズルメーカー会7社ともう1社の合計8社となっています。
各社特色があり、キャラクターもの、グッズ、他のおもちゃとジグソーパズルを平行して扱っている会社、
教育玩具がメインでその中にジグソー事業部がある会社など様々です。

中でも、当社はジグソーパズル専業として33年の歴史があります。
アート、風景、キャラクター、極小ピースのものなどジグソーであれば偏らず幅広く展開しています。
そのほかにもスタンプ、ゲームもメイン事業のひとつです。
また、パネル事業ではあらゆるメーカーのあらゆるサイズのジグソーパズルに対応し、
完成したジグソーパズルを自在にインテリアの中に取り入れるサポートにもなっています。
イトーヨーカ堂さんとは直接売り場やバイヤーさんと話をし、
マーケットに近い場所から売り場作り提案を展開することもあります。
現在ではロフト、東急ハンズ、ヴィレッジ・バンガード、ドン・キホーテ、
ホームセンター、家電系などの量販店からも
ご支持いただいています。
最近の売れ筋商品はどのあたりですか?
やはりキャラクターものは強いですね。
MTVで放送され、ネット配信もされている「ウサビッチ」は大人に人気です。
また、「SUZY'S ZOO(スージー・ズー)」は大きいパズルからハガキサイズの
ハンディパズルまで幅広く売れており、
幼稚園生から女子中高生、OLさんなどあらゆる層のファンがいます。
こういったキャラクターアイテムは版権管理がすごく大きな仕事のひとつ。
一般的に、1つのアイテムにキャラクターを使用する場合、1社1ライセンス制が基本。
パズルでは当社が版権を持っていても、他の商品では持っていない、
というケースもあります。
旬なキャラクターの版権をいち早くおさえに行くことも重要です。

また、今のトレンドは立体パズルや組み立て式のクリスタルパズルなど
一風変わったものが中心。
子どもよりも大人が買うといった傾向にあり、常に新しいアイデアと工夫が求められます。

当社では年間160〜170アイテムリリースしており、月間ベースでは12〜13アイテム。
私自身、もともとおもちゃの問屋にいて流通に関わっていたので
ほぼ全てのアイテムの企画・開発に関わっています。

ここ数年は極小ピースのジグソーパズルも好まれています。
完成すると、300ピースサイズになるのに、ピース数は1,000もあるという。
大きすぎると値段も高くなりますし、組むのも大変、
狭い日本の住宅事情から考えると飾るのも一苦労ということで
ハンディサイズで細かく組む商品がトレンドとなっています。
最近では、各ピースが世界のアート作品となっており、
完成するとモナリザの絵画になるルーペ付きの世界最小ピース製品も出ています。
ガンダム製品や萌え系アニメキャラ製品が好調なのも近年の傾向です。

今まで、ジグソーパズルは他のおもちゃと違って年間を通してコンスタントに売れるため、
大きな波が少なかったのですがやはりリーマンショック以降、
大きな売れ方の変化が現れました。
以前は、おもちゃ屋さんなど既存の業態の店舗でのみ売れていたのが、
リーマンショック以降雑貨屋さん、ホームセンター、ネットショップという
新しい業態で売れるようになり、一気に変わったと感じています。
「売れる」売り場作りのヒケツはありますか。
ジグソーパズルは
品揃えが豊富であることと、ハーフカットと呼ばれる完成見本が
たくさん展示してあることが大切なんです。
たくさんある絵柄の中から自分の好きなものを選ぶことに楽しみを見出したり、
完成したイメージに共感してご購入いただいたりすることが多いです。
売り場を華やかに賑やかにしておくことが重要ですね。
四季ごとにハーフカットを変えたりもします。
桜の時期は桜の絵柄見本を、秋はアート、夏はラッセンの海をモチーフにした絵画、
その時旬のキャラクター…といった具合に旬を反映させたり
季節感を出したりすることで、売り上げは大きく変わってきます。
貴社は創業当初からジグソーパズルの企画・開発を行っていたんですか?
創業当時、つまり先代である父の時代ですが、
ジグソーパズルを含めて海外のパズルゲームを幅広く輸入していたんです。
その後、ジグソーパズルブームがやってきて、専業となります。
ちょうどモナリザの絵が初来日した頃になります。
当社がジグソーパズル専業メーカーとして残って来られたのは、
ジグソーパズルのはやりすたりに関係なく
会社全員で1年中ジグソーパズルのことを考えているからだと思います。
常にどんなパズルが流行るか、どんな企画がいいか、どんなキャラクターがいいかと
私含めて考え続けています。

事業を継ぐのは当たり前だと思っていましたが、同じ業界で経営している方が少なく、
一番良く業界を知っているのは先代。しかし、親子だと何か聞きたいと思っても
聞きづらいですよね。そんな時やりにくいと感じたこともありました。
また、今の自分には「メインであるジグソーパズルの売り上げをいかに継続・向上させるか」
が至上命題となっているのでそういったプレッシャーはあります。
今後の事業展開についてお教えください。
ジグソーパズルなら当社、というジグソーパズルの総合メーカーを目指したいと
考えています。
あらゆるジャンルのパズルがあり、パネルは全メーカー仕様に対応、
売り場作りまで行いますよとワンストップで提供していき
より一層パズルの専門家としての地位を確立していきたいと考えています。

また、最近なじみが薄くなりハードルが高くなりがちなパズルですが、
生活の中にもっとパズルを取り入れて欲しいとも考えています。
ライフ・イン・パズルと銘打って、新しいパズルとの関わり方を提案していきたいのです。
例えば、家でやるだけではなく、新幹線や飛行機での移動、防水加工を施して入浴中に、
友だち同士のコミュニケーションアップツールのひとつに。
様々なシーンでご活用いただくための仕組みを考えているところです。

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