企業情報

クリエイターを支援し、世界へ発信するアートビジネスに

会社名 株式会社カナックス KANNAX. CO. 
ホームページ ウェディングブーケを加工・保存し、永く楽しめるアフターブーケ-株式会社カナックス

アートが身近にある生活を-アカデミックライフ 代官山本店

株式会社カナックス コーポレートサイト 
住所 〒108-0023 東京都港区芝浦4-16-23 AQUACITY芝浦5F 
電話番号 03-5444-7771 
代表者名 菅野 健 
設立 1987年10月 
従業員数 ◆社員 30名
◆制作スタッフ 120名 
事業内容 ◆アフターブーケ(押し花加工・ドライフラワー加工)の商品製造販売
◆ブライダル関連商品の開発・販売
◆アカデミックライフの商品販売
◆放課後.comの開発・運営 
今後の事業展開
ビジョン
アフターブーケにより、新婚カップルの暮らしを豊かにする提案や新しいアフターブーケの活用法の提案をしていきたいと考えています。
また、自分の作品をビジネス化したいクリエイターに活動の場を提供していきたいと考えています。 
取引希望企業 ◆アフターブーケをブライダルサービスとして取り入れたい結婚式場、ホテルさま
◆自分の作品を世界に発信したいクリエイター 

代表取締役 菅野 健 

エージェントレポート
菅野社長は非常に気さくで、陽気な方。楽しい会話でざっくばらんに話してくださいました。一瞬「脈絡なく話している…?!」と思わせるテンション(笑)の中に、緻密で調べつくしたロジックがあり、今後のクリエイターの未来を支えて下さるのでは、とワクワクしてしまいました。

(取材者:石川 香苗子) 

経営者インタビュー

社長が取り組まれている事業はいくつかありますが、まずアフターブーケについてお教えください。
アフターブーケ事業では、これまで20年に及んで
押し花に加工するPRESS、ドライフラワーに加工するCUBICを展開してきました。
結婚式のブーケを、式場へ取りに伺い
オリジナル技術で押し花にしたり、ブリザーブドフラワーにし、
永く楽しんでいただける形に残します。
結婚式場、ホテルと提携し、また、ハワイにオフィスを持ち
事業展開しています。
昨今ではブーケトスを行わなかったり、
トス用のブーケと式で持つブーケを分けたりするケースが増えています。
そんな時、東京23区、横浜、浦安地区のホテルや式場なら取りに伺い、
押し花やブリザーブドフラワーへと加工します。
ブーケをそのまま押し花にできるわけでなく、
ピンセットでひとつひとつ花びらやがく・めしべを分解し、独自の乾燥技術を用いて
細やかに仕上げます。
2階フロアでは約100人クラフターにより、日々加工されています。
できあがったアフターブーケはご夫婦の元に届けられ、
玄関やリビングなどでお2人の生活に文字通り花を添えています。
アフターブーケの発送の基でもあるのですが、結婚式はあくまでも「結婚後」が大切。
そんなことに気づいていただければと考えています。
オリジナリティあふれる事業だと思うのですが、アフターブーケを始めたきっかけをお教えください。
もともとマーケティング業界におり、
ブライダルにマーケットがあることに着目しました。
中でも「結婚後」のご夫婦の生活をより豊かにステキにするサービスをできないかと。
そこでアフターブーケを思い立ち、式場開拓から全て自分で行いました。
現在では都内近郊ならほぼどの式場でも、アフターブーケが採用されていると思います。
もうひとつの事業、アカデミックライフについてもお教えください。
もともとブーケを手でひとつひとつ加工していたところから
ものを創ることへの敬意が生まれていき、ものを創る人を応援したいという想いから
出発した事業です。
代官山にアカデミックライフという店舗を構え、
アートをより身近に感じられるようなアーティストが発想豊かになれるような
プロダクツを展開しています。
浮世絵のフレームアートだったり、カステル9000番鉛筆、ポリクロモス色鉛筆、
サファリ万年筆など
アーティスティックに日常の時間を使ってみては、という提案をしています。
散歩するにも、色鉛筆を携えて絵を描いたり、なんて心が豊かになりますよね。
クリエイター支援、昨今難しいと叫ばれていますよね?
そうですね、ビジネス化しにくい分野だと言われているからこそ
今取り組む必要があると思います。
コンビニエンスストアやスーパーマーケットなどのように
明確に日常に必要な役割があるものを販売しているわけではありません。
「冷蔵庫がない時代に、冷蔵庫を着想し、ゼロから形にする」
という、世の中にないものを作ろうとする感覚が重要だと思っています。
クリエイターは作品を生み出すことはできますが、それを世に発信してビジネスにすることは
できない。
自分の持つ点を面にすることができないんです。
たとえば、日本人からインスパイヤされたイタリア人デザイナーが作った
"tokidoki"というブランドがあります。
彼はアニメを描いていただけだったところをアメリカ人に
「日本人じゃない日本風の世界だ」と発掘・評価されて
アパレル、バッグ、おもちゃ、アクセサリーなどを展開するビジネスとなりました。
このデザイナー的立ち位置の人は日本にも数多くいます。
しかし、それをビジネス化し、仕組み化するアメリカ人的立ち位置の人が大切なんです。
江戸時代の日本で言えば、
浮世絵を浮世絵にし、写楽を見つけてきた蔦屋重三郎(TSUTAYAの由来でもある)の
ポジションですよね。
人間には得手不得手があって、クリエイトが得意な人がマネジメントできるわけではない。
人間は器用にはできていないんですよね。
右脳と左脳の違いもあるんだと思います。
iPadやkindleが普及し、ネット的な分野ではクリエイター=ビジネス化する人
になることは可能です。それは、直でエンドユーザーと関われるから。
しかし、リアルな分野で、例えばアートを椅子のイラストとして取り入れるとか、
そんなB to Bのシーンではビジネス化する役割の人が必要となってきます。
今後の事業展開についてお教えください。
まず、アフターブーケ事業では、
ブライダルにとらわれず、人生の思い出深いイベントでご活用いただけたらと考えています。
たとえば、母の日、敬老の日などですよね。
また、結婚式の「後」、お2人の生活にどのようにアフターブーケが取り入れられているか
ライフスタイルをレポートし、提案するフリーペーパーを考えています。

アカデミックライフでは、
リアル店舗が充実してきたのでECサイトをこれから作っていこうと考えています。

また、放課後.comというサイトでは
アマチュアクリエイターの作品をビジネスにするモデルを確立していくつもりです。
カットオーバーは2010年6月を予定していますが
自分の作品をビジネス化できるノウハウのないクリエイターに光がさせばと考えています。

点でしかないひとつひとつバラバラのクリエイティブ作品を、拾い集めて面としてビジネスにするためには
とにかく何度も何度も失敗すること、ビジネス化するためのモデルを常々模索し続けること、
スモールビジネスの中で永続的に展開していくことだと考えています。

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